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大阪厚生年金病院眼科 大黒 伸行先生

大黒 伸行先生
使用製品
スリットランプ900®BQ LED
先生略歴
1988年 大阪大学医学部卒業、眼科学教室入局
1989年-1995年 大阪逓信病院(現NTT西日本病院)眼科勤務
1995年-1996年 八尾市立病院 眼科医長
1996年-1998年 ハーバード大学免疫研究所 研究員
1998年-2002年 大阪大学医学部眼科学教室 助手
2002年-2005年 同 講師
2006年-2010年 同 准教授
2010年-現在 大阪厚生年金病院眼科主任部長

私がステレオバリエーター装置付きゴールドマンスリットランプに出会ったのは5年ほど前だったと記憶しています。当時大阪大学眼科で眼炎症外来を担当していましたが、前置レンズを用いた網膜硝子体観察はピントが合う範囲が狭いので眼底の全体像を把握しづらく、再度双眼倒像鏡で全体を確認しないと自分で納得できない状況でした。
そんな時にこのスリットランプ900®BQV(ステレオバリエーター付)に出会ったわけですが、観察可能な視野が広いことに驚くとともに、双眼倒像鏡が不要になり外来診察が随分楽になりました。以来、この900®BQVは私の「相棒」として手放せないものとなっております。

フィルター切替大阪厚生年金病院に移った時もすぐにこの900®BQVを購入してもらいました。前眼部は通常モードで観察して、後眼部はステレオバリエーターに変換するとともに、フィルター切替レバーをND(減光グレー)フィルターにシフトして観察するという診察手順はすでに体に染みついており、これ以外のスタイルは考えられません。

また、今回は最新のLED光源の900®BQVにしてもらったのですが、LEDの利点は何と言っても耐久性に優れていることです。私は前房炎症を観察する時に光源の明るさを最大限にして見ないと気が済まないたちで、そのため阪大時代のタングステン光源900®BQVはよくランプが切れておりました。今のLED光源900®BQVは使い出して1年以上になりますが、全く問題なく働いてくれています。

掲載している写真は、脈絡膜肉芽腫を伴ったサルコイド-シス患者さんの眼底観察像を撮影したものです。
図1は通常モードで、図2はステレオバリエーターに変換して、可能な限り視神経にピントを合わせて撮影しました。画像の質が粗くて申し訳ないですが、それでも図2の方が視神経だけでなく病巣にもフォーカスが合っていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。これが、私が900®BQVを愛用する理由です。

サルコイド-シス患者さんの眼底観察像

「スリットランプ900®BQ LED」製品情報